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posted on 6.18.2015

【第40話】謀叛~好事魔多し




2013年7月13日、阪神3連勝で迎えた甲子園球場での対横浜DeNA11回戦です。


本日の先発は阪神・劉備玄徳とDeNA・三浦大輔。

阪神投手陣の柱となるべく、相手エースに挑みます。



劉備「ここで私が相手エースに投げ勝つことでチームはさらに上昇気流に乗る。関羽よ、最初から飛ばしていくぞ。」




関羽「はっ。しかしDeNAはクリーンナップを中心に一発も多い打線。くれぐれも細心の制球をお心がけくだされ。」




張飛「なぁに。大兄貴は今やこのチームで一番の★を持つ投手。他の投手が抑えた相手など、軽い軽い!」




関羽「張飛よ。皆の面前では殿と呼ぶのだ。気を緩めるとあの番長とやらは打てぬぞ。」




張飛「確かに、あの髪型は長の証だな。どこの族長だろうな。」





そんな張飛の疑問はスルーして、試合開始です。






初回の劉備、簡単に二死を取り迎えるクリーンナップ。

3番・モーガンにツーベースを浴びます。






4番・ブランコの当たりはショート深いところ!

ショート坂、追いつくも弾きます!エラーが記録されました。






劉備「気にするな。あれは追いつくのが精いっぱい。むしろ内野でよく止めてくれた。」







二死走者なしから一転、1・3塁のピンチ。そして5番・中村紀洋。



関羽「打点が多いのはこの5番まで。ここで断ち切れれば流れは来る!」






中村、外の球を引っかけた!

ショートゴロで二者残塁です!






坂「ふう。失点につながらなくて良かったぜ。オレのライバルは鳥谷さんだからな。気の抜けたプレーをしてたらすぐに代えられちまう。」






劉備「よしっ!この試合、絶対勝つぞ!!」







スパイス監督「玄徳殿にはピッチングに専念してもらうから攻撃の指示はワシが出す。コラッ良太、どこ見てんだ?関羽、キョトンとするな!張飛…睨むなよ…」



関羽「よ、よろしくお願いいたす。(まぁ兄貴の指示は聞いているだろうから大丈夫だろうが…)」



1回裏、阪神の攻撃は2番・杉谷のツーベースから二死3塁のチャンスを作り、4番・張飛でしたが、ショートゴロ!先制はなりませんでした。






張飛「決してナメてたわけじゃねぇ。さすが族長。一族郎党を背負った気迫を感じたぜ。」




・・・族長→× 番長→○



2回表の劉備はDeNAを三者凡退に抑えます。

その裏は5番・関羽から。






関羽「今日の殿は立ち上がりのピンチを抑えたことでいつもよりノッている。ここは何としても先制したい…」






2球目、打った~!

打球は?低いがそのまま伸びてスタンドイン!






関羽のソロホームランで阪神先制です!!






関羽「よしっ!ここで先制できたのは大きいぞ。会心の当たりではなかったが、なんとしても殿に勝ち星をつけたい気持ちがスタンドまで運んでくれた。」



先制した阪神ですが、3回表ピンチを迎えます。

一死から石川、山崎連続ヒットで1・3塁となり、怖いクリーンナップ。

まずは3番・モーガン。





チェンジアップで三振!得意の球で切り抜けます。

二死となり4番・ブランコ。得点圏打率は.405を誇ります。






が、ここもサードゴロに抑えます。

劉備玄徳、ピンチを背負うも主力を抑え、失点を許しません。






劉備「うむ。今日のピッチングは手応えを感じる。初回のノリ、そして今のブランコとピンチを迎えたことで力が増したようだ。これがギアチェンジというやつか…」



3回裏、劉備の好投に西岡が応えます。






右中間を深々と破るスリーベースヒット!

このヒットで西岡剛、通算1000安打の達成です!!!






西岡「どうぞ、おねえさん♪って渡すところだけだとオレがナンパしてるみたいだなwww」






張飛「グラウンドに女はいらねぇ。」





3塁ランナーを返して追加点を奪いたい阪神、二死となりマートンの当たりはピッチャー返し!






これを三浦が弾いてタイムリーに!

阪神、追加点です!!







マートン「アブナカッタネ。ツイテルヨ、トノ、コノシアイ、イケルヨ!」



3回を終わって2-0。阪神が序盤の主導権を握ります。






スパイス監督「(ニヤッ)いい流れだ。劉備は自分のピッチングに集中している。そして試合を決める3点目はこの私の采配から生まれるのだッ!」



関羽「ん?今スパイス監督何て?おっと張飛め、また凡退でチェンジか。早く防具をつけねば…」




3連勝の流れに乗り、劉備が投げるこの試合もピンチを凌ぎ、先制し、リードを広げた阪神。

しかし好事魔多し。あの男の目が怪しく光る…

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