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posted on 5.30.2015

【第29話】連敗街道~伝統の一戦


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2013年7月2日、阪神x巨人の伝統の一戦は3回を迎えます。

3回表巨人の攻撃は、曹操から18番の威光を取り戻したい杉内から。



・・・どっちも18番とか訳わからんルールになっとるからねw



その杉内、センター前ヒットで出塁します。続く曹洪も2塁打を放ちます。







曹洪「やっぱり曹仁の言うことなんか聞かなくて正解だね!」





曹仁「ん?今オレのこと呼び捨てにしたか?」



スタンリッジ、無死2・3塁のピンチを背負います。



スタンリッジ「(外国人枠が埋まって放出、なんてことにならないようにしっかりアピールしないと…) レンパイヲトメルノハコノワタシダ!」







スタンリッジ、気迫のピッチング!亀井、坂本と連続三振です!!

4番・實松も抑え、この回無失点で切り抜けます。




曹操「えーい、だから4番は夏候惇と言ったろうに!HARA監督を立ててはみたものの、これではやはり余が実権を早く握らねば… 夏侯淵もケガから復帰したら坂本と交代じゃ!」



・・・曹操の天下欲はこうして増幅されていくのであったwww



スタンリッジの力投は続きます。4回表、その夏候惇。






豪快に三振に切って落とします。




曹仁「その三振もカッコいいな。どれ、こんな感じかな?」







曹洪「(ダメだ…この人、ホントにダメだ!)」



一方阪神打線もランナーは出しますが得点につなげられません。

4回裏、一死1塁で4番・張飛。




張飛「そろそろオレ、打てる頃じゃね?それっツーランホームランっと!アレ?」




張飛の当たりは平凡なショートゴロ。ゲッツーでチャンスを潰しま…






あーっとボールが逸れます! ゲッツー崩れで張飛は1塁に残ります。



???「(張飛よ。気の抜けたプレーからは何も生まれない。あべこべに魂のこもった打球はたとえ当たり損ねでも何かが起きるのだよ。)」




張飛「今、なんか声が聞こえたような… まっ気のせい気のせい!」



両投手、踏ん張り5回を終わって0-0。緊張感を持ったまま後半戦へ入ります。

6回表巨人の攻撃は一死から4番・實松。この日2本目のヒットはツーベースヒットとなりました!



實松「ランナーいないと気楽に打てるな~。やっぱ4番の重圧ってやつ、あるんだなぁ~。」



そして夏候惇。巨人、先制点を奪えるか。






捉えた!ライト前に抜けます! 2塁ランナーは?サードコーチ、止めます、止めます!!無死1・3塁!




夏候惇「殿から試合を決めるよう命令を受けていたのに…外野を超えられなかったこの夏候惇の力不足か。」




曹仁「うぉっしゃ~!夏候惇、よくぞつないだ。あとはこのオレ、曹子孝に任せたまえ!!」




曹操「(曹仁のところは代打かな?)」













・・・えっ、まさか!







BOW!!!

6番・ボウカーのスリーランホームラーン!!!巨人、先制です!






そして8番・長野のソロホームランで4-0! 巨人この回一挙4得点!!




曹仁「アレ?7番・曹仁は?」





曹操「代打を出されなかっただけ有り難いと思え。だが次の守備からはベテラン高橋由伸と交代じゃ!これがどういう意味か分かるな!?」



HARA監督「頼む、アイツに打たせるなら由伸に打たせてやってくれ。」






スタンリッジ、ここまでゼロに抑えてきましたが、打たれました。

6回表、連敗中の阪神にとって重い、重すぎる4点が巨人に入りました。



スタンリッジ「(メッセとマートンは残留だろ?あと韓国のスゲェ抑えがどうとか噂があるよな…あー張飛と関羽が外国人枠じゃなくて良かった…)」



・・・謎の中国出身の日本人武将たちwww



4点をもらった杉内ですが、その裏ピリッとしません。一死後狩野、マートンに連続ヒットで1・3塁のピンチ。先ほどの巨人と同じ内容です。

そしてバッターはここまで当たりのない4番・張飛。一発を意識してか、大振りが目立ちます。







張飛「よしっ!ここはオレのスリーランで一気に1点差だ。ここまで打てなかったのもきっとこの打席のため…ん?」



???「(張飛よ。4番の仕事はホームランを打つことだけか?)」




劉備「聞こえる!私にもはっきり聞こえるぞ。この声の主は…」







関羽「新井…さん!?」




新井「4番の仕事とは連敗中ならその責任を一身に受け、チームの勝利のためにひたすらひたむきなプレーを見せることじゃないのか。辛いこともあったけど、それが4番の務めだぞ。」





張飛「新井さん…辛い思いをたくさんしてきたはずなのに、あんなに楽しそうに野球をしていた新井さん… そうか!オレは連敗の責任を監督や鳥谷さんや離脱した新井さんに押し付けて現実逃避をしていたんだ!」




新井「確かにお前の調子も良くはない。しかしチャンスでこれだけ打席が回ってきて、得点圏打率も高いお前のこと。ホームランじゃなくてもチームを勢いづける仕事は出来るはずだ。4番が悪いなりの仕事をしていれば相手も警戒する。そうすれば他の選手がチャンスをモノにしてくれるんだ。」





張飛「新井さん、オレ酒が抜けた目が覚めたぜ。あの杉内のチェンジアップはフルスイングしにくいんだが、キッチリ捉えて外野の間を抜いてみせるぜ。」





関羽「張飛、おまっ… まぁいい。新井さんのおかげでチームがまたひとつになれる。連敗脱出も遠い日ではない。いや、この試合、ここから決める!」





劉備「新井さん。ありがとうござる。そしていつまでも私たちを見守り、導いてくだされ。」



・・・チーンwww いやいや、生きてるってwww



新井さんの魂の叫びを聞いた阪神ナイン。ここからの奮起なるか?

次回、決着!!

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