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posted on 4.25.2015

【第11話】5番・指名打者・関羽




2013年交流戦もスタートし、阪神タイガースは地元甲子園での4試合を3勝1敗と好スタートを切りました。


しかし、大和・狩野と立て続けに負傷です。外野手は大丈夫なのでしょうか?





・・・福留カムバック!



そして迎えた2013年5月19日西武戦。パ・リーグ本拠地での初戦です。



・・・DH制があるわけだね。



先発メンバーは次の通りです。






・・・5番・DHでついに関羽がスタメンだ! そして福留さんとトレードされた杉谷がライトで初スタメン!?




関羽「ついに、ついに代打生活にも終わりを告げるのか…」




スパイス監督「いんや。スパイス感を出さなきゃまた控えだよ。DH制で5番ってことは役割分かるよね?」




関羽「足の遅い張飛を返す… ホームランですな!」





張飛「頼むぜ!小兄貴。ま、オレもホームランだから小兄貴はソロしか打てないけどな!」





劉備「いいなぁ、お前ら。出番があって…」




先発投手は2勝3敗、防御率3.71の岸と1勝6敗、防御率4.27のエース能見です。打撃陣にはチャンスがありそうです。ちなみに両チーム、各リーグの最下位となっております。








劉備「ケッ(エース…ね)」





関羽「兄貴!? いや聞き違いか。兄貴が味方を悪く言うはずがない。」




チーム内に不穏な空気を感じながらのプレイボールです。

1回表、阪神は鳥谷のスリーベースでチャンスを作るも、3番・新井、4番張飛と凡退。

あべこべに西武はその裏、秋山のツーベースで作ったチャンスを4番・栗山のタイムリーで先制です!






張飛「あべこべって…横光か!」



そして2回表、5番から始まる阪神の攻撃は、満を持してのスタメン・関羽雲長からとなります。






・・・お、打率3割じゃん! ってでもまだ10打席か。デビューして2週間経つけどまだ一発もなし。結果を出したいところだねぇ。



注目の第一打席はショートライナー! しっかりと捉えましたが打球は上がりませんでした。




関羽「むむむ。打撃とは奥が深いものよ…」





曹仁「いかにも。」




試合はライオンズが追加点を加えて3-0となりましたが、タイガースも新井兄の第5号ソロで追い上げます。しかし、その後岸を捉えきれません。








張飛「アイツ、カーブがいいと思うとストレートでビシッと来て、ストレートを狙うとカーブでかわしてきやがって。」





孫堅「投球術の話かね!それならこの虎に聞きたまえ!!」






劉備「お前、どこで試合してるんだよ? そもそも虎は我等だ。カープは鯉だろ?」






孫堅「『江東の鯉』じゃ迫力ないだろ。まぁ岸はいいピッチャーだよ。涌井がチームを去った後のエースとなるだろうな。」





曹操「涌井というのは我が軍に迎えるほどのピッチャーなのか?」





夏候惇「チョコパイのやり過ぎで肥えていると聞きます。実績は十分なのですが…」




曹仁「女遊びも盛んだって聞くぜ。ま、それに関しちゃ殿にはかなわんだろうがな。」




曹操「ふむ。一度酒を酌み交わしてみたいものだ。だが、ロッテに行くような気がするな。」



話が試合に関係ない涌井投手に逸れている間に、関羽選手ゲッツーです。







・・・あーあ…



主力のブレーキで反撃できないタイガース、あべこべにライオンズは着実に追加点を上げて5-1で迎えた9回表、岸、完投勝利なるか。

一死走者なしから関羽選手の第四打席です。






ここで関羽、意地のレフト前ヒット!完投目前の岸をマウンドから引きずりおろします。




関羽「完投阻止したんだから、チャンスまだあるよね?」



マートンが続き、ここで監督、代打に新井良太をコールです! 監督なにやら新井に耳打ちです。






スパイス監督「関羽もイマイチやな。張飛をDHにしてお前をサードにするかもしないかも。」



新井良「マジっすか。けどあの人たち怖いから、監督ちゃんと納得させてくださいよ。」






・・・得点圏打率.375。いい成績だけど、関羽はまだしも張飛は納得するかな?



ライオンズのピッチャーは守護神サファテ。0-2からの3球目。






新井良太のタイムリー!タイガース、意地を見せます!!






新井良「コーチ、なんかベンチで睨んでる人いるんすけど…」







劉備「ちょーひ!!味方が打ったらスマイルスマイル!」





張飛「大兄貴こそ、ノウミサンが打たれたときにニヤニヤしてたろう。」





関羽「そんなことはないぞ!そんなことは… 徳の将軍・劉備玄徳に限ってそんなことは…」



その後もサファテを攻め、二死満塁。一発出れば逆転の場面でバッター西岡。0-2と追い込まれましたがフルカウントまで粘ってからの6球目!






レフトライナーでゲームセット!守備妨害ではありませんでした!



・・・wwま、先に追い込まれちゃったしね。四球狙いも一発狙いも難しい状況だったし、なにより二死だからね。




張飛「せめて転がせよ。そしたら得意の内側走法で…」





関羽「いやいや、振り逃げでござる。三塁走者のマートンが殺人タックルを…」



西岡「打てなかった俺が悪い」



というわけで両リーグ最下位対決は西武ライオンズの快勝です。それではここまでの交流戦の順位表です。





・・・巨人、広島強いなぁ。というか、セ・リーグ。プロスピの交流戦はどうしてもプレイヤーのいるリーグが強いよね。



ちなみに広島のオーダーでは程普選手がスタメン入りを果たしております。







黄蓋「オレのが成績いいのに!?程普の打率、2割そこそこだぜ?」





孫堅「お前は守備固めに欠かせぬのじゃ。それと蔑ろにされているという布石を今から打っておくことで曹操との戦いで役に立つのだ。」




韓当「『苦肉の策』ね。周瑜に教えとこっと。」




そして巨人のオーダーはこうなっているようです。







曹仁「お、俺、スタメン落ち…」





曹洪「あ、ボクは疲労が溜まってきたから呂比須と交代だよ。けど呂比須も調子いいからヤバいなぁ」




夏侯淵「拙者はそろそろ一軍復帰ですな。坂本殿も頑張っているようですが、何しろ打率ランキング3位ですからな。」




曹操「曹仁、乱世に戻るか?」





曹仁「・・・(劉備に下ろうかな…)」

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